読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

ボードゲーム制作を行う「ペンとサイコロ」のブログです。公式サイトはこちら→http://penanddice.webcrow.jp/

アナログレコードとビートルズ

音楽

FMでアナログ版のThe Beatles「Here comes the Sun」が流れてて、聞き入ってしまった。

自分の年を言うとなぜか
「もっと行ってると思った。若いねぇ」
と言われる昨今(というか昔からなんだけど)ですが、実はCD世代です。
アナログレコードって全然聞いたことが無いので、アナログ版のこの曲も今回初めて聴いた。


音楽観を語れるほど音楽には詳しくないんだけど、曲が曲だったのでアコースティックギターの一音一音が凄く通るのに驚いた。
技術的にはCDのほうが音の再現率が高い筈なんだけど、
CDだと他の音もきちんと再現するから弦の音が相対的に弱く感じるのか?
よく分からん。
とりあえず、単純に「レコードは音がこもる、CDはクリア」という
単純なモンでは無いんだな、というのはよく分かった。

レコードとビートルズ、メディアと音楽

ビートルズの活動期間は1962年〜1970年。まさにレコードの全盛期。
ビートルズのすごさは置いておいて、ヒットした理由の一つはこの「レコード」という技術要因もあったんじゃないかと思う。
彼らの声はCDでも良く通るが、アナログで聞くと確かに特有のバックグラウンドノイズから彼らの声が浮き出ているのが分かる。


「いい曲はいい。彼らはいつの時代でも大ヒットしたんじゃないの?」
というなら、レコードの無い時代や、今の時代におきかえてみたら分かりやすい。

録音技術の無い時代

録音技術の無い時代、音楽と言えばコンサートだった。
コンサートホールでの拡声技術(マイク・スピーカー)も無い時代、その「良い声」は「良く通る声」だった。
オペラ歌手や能役者の独特の発声法法は、舞台の上で良く通ることを追求した結果にある。

Proyecto para desarrollar la 〓pera en Chile recibe importante apoyo del Fondart / Pontificia Universidad Cat〓lica de Chile

現代

現代では、音は自由に作られる・・・と思ったら意外にそうではなくて、再生技術は昔より悪くなっている。
コンポは売れなくなり、圧縮率が高く音声品質の悪いmp3が主流になり、パソコンの内蔵サウンドボード
音楽を再生するひとも以前に比べて圧倒的に増えた。
その時代の音楽は、伸びのある音よりも可聴域を強調した音の方が通りやすいし、インパクトが出る。
結果、Perfume初音ミクの音楽が聞かれるようになっている。

Got the new Perfume single :D / kalleboo


つまり個々のアーティストの技量はあるとしても、大きな流れとしては録音・再生メディア技術が
音楽の大きなうねりにかなり影響してるんじゃないかということ。

音楽の流れを技術面から考えてみる

そう考えると、レコード技術でフォークソングが大流行したのはある意味当然な気がする。
フォークは1940年代から大きくなり始めたらしいが、LPレコードの実用化が同じく1940年代。
実際の普及はどちらも1950年代ということなので、フォークの普及にレコードが大きく寄与したのは間違いないと思う。


逆にアナログを聞いて「音がこもるなぁ」と思ったのはトランペットなど。
(あくまで個人の感想です)
軍隊の「進軍ラッパ」「起床ラッパ」に代表されるように、生の楽器の音としてはラッパやトランペットはとても良く通る。
でも、ジャンルとしてのマーチやビッグバンドはレコードの普及にあまり乗れていないのは、この再生の特性がある気がする。
逆にCDではその再生特性が良くなるなら、CDの普及(1980年代)でトランペットなどを使ったジャンルが再興しているはず。
そう考えて調べると、スカ(Ska)が1980年代前半から世界で隆盛とのこと。
これかぁ?
ちなみにテクノは1980年代。これはまぁ、予想通り。

では今の、あるいは次の時代の音楽は?

今の時代の音楽はmp3が完全なデファクトスタンダート。
mp3の音質は好きじゃないし、安いイヤホンじゃ音が出てないだろうと思うんだが、それが主流なんだから受け入れざるを得ない。
だけど逆に考えると、ある程度の音質は今の時代素人でも作れてしまう。


今更の話だけど、技術面から見てもこれからの音楽はメジャーの時代じゃ無い。
個人が作って、それをみんなでこねくり回して発展させていく。
ニコニコ動画初音ミク等の音声合成・デスクトップミュージック(DTM)ソフトウェア」というジャンルが
これからもっと大きくなっていくんだろうと思う。
そこで出てくるのは歌手なのか?作曲家か?プロデューサーか?
その区別もよく分からないような人がみんなの前に出てきたときこそ、次世代の音楽が出てくるときだと思う。


その時に問題になるのは何か?
そりゃ現行の著作権システムでしょ。