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ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

ボードゲーム制作を行う「ペンとサイコロ」のブログです。公式サイトはこちら→http://penanddice.webcrow.jp/

5:企画は今を見て、将来を作る仕事

仕事術:企画

どんな仕事でも、会社や部署によるリソースの問題はついて回る。
中小企業にいると「大企業のお金と人材があればオレたちだって」と思うことが多々あるが、
大企業だってそんな気楽なもんじゃ無い。
大企業には大企業なりの縛りがあるし、1億かけて開発するからには10億の売り上げが、その先には100億の市場が見えていなければ動くこともできない。
特に最近はコンプライアンスやらで開発者が隠れて開発を進めることも難しくなり、
しっかりと筋道が立っていなければそもそも開発自体に取りかかれないという問題がある。

Particle research in a high magnetic field / Idaho National Laboratory

企画とは戦略立案のこと

企画の腕の見せ所はここにあると思う。
企画は現在のリソースを見て、分析して戦略を立てる。
この戦略が一年先か、三年先か、十年先を見ているかが人によって違う。
三年ぐらい先までは結構みんな見えて動いているが、
十年先ともなると「その頃には情勢が変わってるし・・・」と戦略案もまともに取り合っていないことが多い。
ただ、業界内の相対的な立ち位置は結構みんな、意外に見えている。
戦略とはその位置をどう変えていくかを論理的に考える作業になる。

Forecasts vs. Scenarios / dustin larimer


その戦略を実現する一番大きな部分が企画。
このブログは「商品企画」の立場から書いているから、開発が作って、営業ラインに乗せることを考えているが、
開発力が無ければOEM(他メーカからの供給)や、代理店販売でもいいし、
営業ラインが貧弱ならその構築が一番大事になることもある。
一番やってはいけないのは「トップ企業がこうしているから、真似してみよう」ということ。

中小企業は小林製薬を見習え

他の業界のやり方を真似するならいいが、同じ業界のトップのやり方は真似してはいけない。
それはトップ企業が最も得意とするやり方だから。
同じ事をやれば体力勝負でやられるのは目に見えている。
意外なのは目に見えているはずなのに、同じ戦略をとって
「あんな大企業には敵わないから」
と愚痴を言う人がいること。
当たり前じゃねぇか、と思うんだが。
大企業には大企業なりの、中小企業には中小企業なりの戦略があるし、商品がある。


小林製薬「小さな池の大きな魚」を基本戦略としている。
小林製薬は大きな戦場にはいかず、
「トイレの大便後の消臭剤(トイレその後に)」とか、
「焼き肉・餃子などのにおい消し(ブレスケア)」などニッチ戦場を攻める戦略をとっている。
製薬業界は「ブロックバスター」と言われる巨大新薬の開発競争が主流で、その開発資金を融通するために巨大企業の合従連合が進んでいる。
そんな中で生死に関わらない、(世界市場から見ると)小さな領域を攻めることで独自性を出し、
巨大企業と競合することも無く高い利益率を出している。
小林製薬(年商1300億)は巨大企業に見えるが、世界の製薬会社から見ればまだまだ小さい。
「巨大企業と戦わない」
という基本戦略を忠実に守って会社を拡大している様は、中小企業の良い手本になると思う。


ということで誰か企画をする人の参考になれたなら幸い。
「そんなこと言ったってうちはもう、どうしようも無いよ」という人は是非連絡ください。
企画立案は仕事であるとともに趣味なので、話は是非聞いてみたい。
とはいえ、相談する側からしたら「趣味で相手されてたまるか」と言われるかもしれないけど。