ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

ボードゲーム制作を行う「ペンとサイコロ」のブログです。公式サイトはこちら→http://penanddice.webcrow.jp/

1:企画という仕事

縁あって、前職では憧れていた企画という職業に就かせていただいた。
結局そこで成果は挙げられず、結果としては給料泥棒となったが、いろいろなことを学ばせて頂いた職場だった。


私がやっていたのは本当の企画だけ。
メーカーでは開発が設計して、製造が作って、営業が売る。
企画というと、その開発のコンセプトや細かい仕様を決める部分。
会社によってこの部分は設計が担っていたり、営業が担っていることも多いが、本当は企画には企画なりのノウハウやテクニックがある。
その上でもちろん発想やセンスも重要。
しかし「考える」だけの仕事なので、誰でもできると思われやすく、その重要性はあまり理解されていない職種でもある。

Thinking... please wait / karola riegler photography

世の「発想術」「企画の手法」の本って・・・

発想術・考え方の本はあるが、ほとんどはデザイン・広告などのクリエイターか、トップ開発者や社長の一代記。
役に立つ物もあるが、天才的な発想ありきでは他の人は真似ができないし、その業界をベースに話が書かれていても展開が難しい。
メーカーの企画担当は母数が少ない上に、そのノウハウは一子相伝になっていることも多く、本やセミナーでもノウハウが公開されている例をあまり見たことがない。

Design library, reorganized by topic / juhansonin


このブログでは新しい商品のアイデアが結構人気があるが、あれこそ自分の企画担当としてのスキルを使ったもの。
今日からしばらく、その企画のスキルについて自分なりに書いてみる。

企画が必要になる時

実際には企画やマーケティングのスキルは、担当者だけが知っておけば良いものではない。
商品の企画は、商品の仕様を考えるだけでは済まない。
営業の売り方や開発・製造のスキル、発売後の長期的なプランまで考えなければ、商品が売れても会社の利益には結びつかない。
営業は営業力だけでは、新商品のアイデアや、改善要望を出せない。
開発は営業の事を知らないと、新機能は自己満足でしかない。
企画の仕事は作る・売るべき商品を考えるだけでなく、戦略や会社の将来を考える必要がある。
つまり開発も、営業も、社長も企画の視点を持てればより良い方針・戦略を考えられるということ。
これを読んで誰かの仕事のお役に立てれば幸い。

Strategy / Waponi


どこの業界でも売り上げ規模が10億ぐらいでは営業≒企画、または開発≒企画だと思う。
本当は最初から戦略的に考えるのが理想だが、規模が小さいと営業力や商品力の一点突破でもそれなりに成長できる。
これが50億〜100億となってくると、そろそろ戦略的な考え方が必要になってくる。
ところが、実際には「このままではいけない」と思っても手が出せていないことも多い。例えばこんな感じ。
「『マーケティング理論』となると大きな話ばかりでうちの会社の実態に合わない」
「マーケティングや戦略のセミナーは時間がかかるし高価なので、そんなよく分からないものにお金や時間を出せない」
自分の身の丈の中で何を、どうするべきかを考えるのが企画の仕事。
そういう人にこそ、これから書く内容を読んでもらいたい。
そこで、「企画・マーケティングの考え方は役に立つ」と思ってもらえればセミナーやコンサルタントに相談すれば良いと思う。
私のやり方もかなりたたき上げ方式なので、大上段の「なんとか理論」は一切無い。
そういう意味では、きちんとMBAで勉強してきたような方に比べればこの内容はオモチャだと思う。
まず何を調べたら良いか、何を考えたら良いかの指標程度に捉えて頂けば良いと思う。