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ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

ボードゲーム制作を行う「ペンとサイコロ」のブログです。公式サイトはこちら→http://penanddice.webcrow.jp/

鬱について - 3:鬱の治し方

鬱の治療法

鬱の治療はまず「休む事」と言われる。
これが一ヶ月とか休むから、サボりなのか治療なのか分からないと言われる。
前回鬱を「心の骨折」といったのはこれ。
例えば骨折したときに、「その場所をどんどん動かして」とは言わないでしょ?
鬱も同じ。
鬱では脳が正常に動いていない状態なので、まず休養が必要。
なぜ休養か?
鬱の状態は、日常の状態で常に脳が「緊急事態」となっていると考えてもらえばいい。
だから、日常の状態より、もっと落ちついた環境を用意して、脳をクールダウンさせる必要がある。

KAP"seaside resort Heda" カイトフォト"西伊豆戸田海水浴場" / 4510waza


鬱の状態は常に緊張した状態だから、ちょっとしたきっかけでも過剰に反応する。
これも骨折と同じように考えてもらえばいい。
骨折した箇所は、普段通り、ではなく普段より慎重に扱う。
ギブスをはめて、外界との接触がないようにして安定するのを待つ。
鬱の場合は生活それ自体が外界との接触なので、過敏になっている反応を抑える治療が必要。
期間も骨折と同じように、一ヶ月単位で見る必要がある。

休みたいけど、休めない

鬱の治療が難しく、長引くのはこの「休む」という作業。
骨折なら骨を物理的に押さえつけておけば動けないが、人間がそんな簡単に脳を休められない。
これが一番困難。
骨折は押さえつけておけば直るが、鬱の病人を真っ白な部屋に入れておけば、それこそ発狂する。
これだけ書けば少しはイメージしてもらえるだろうか。
鬱の人間にとっての「休養」というのは、実はとても難しい。
ぼーっとしていると「働かなきゃ」「休んでいて、怒られないか?」と色々考えてしまう。
普通に会社を休んでいても、そう思うときがあると思うが、それは鬱病患者だって同じだし、むしろそういう焦りに常に追われていると思った方がいい。

Danya resting on a sleeping John / jon_a_ross


外傷がないのもまた難しいところ。
鬱でも生活はできる。
ただ他の人と同じように朝早く起きたり、てきぱきと動いたり、物事を順序立てて整理するのが困難になる。
それがまた「こんな事も出来ない自分はダメだ」と思い込んでしまう一因になる。


鬱の治療が長引くのは、「一ヶ月会社を休んだ」としても、その間本人が心から休まっていないから。
例えばうまく休む方法が分かれば、鬱の解決には数ヶ月もあれば大丈夫だろうが、上手くその循環に入れなければ何年かかってもなかなか改善しない。
特に大変なのは主婦が鬱になったとき。
主婦は家事をこなさなければいけないから、本当の意味で「丸一ヶ月間休む」ということがなかなかできない。
育児ストレスで鬱が発症したときなんかは本当に大変。
育児から完全に逃げることはできない訳で、それを休める暇も無いまま育て続けなければいけない。
骨折した足でマラソンを走らされていると思えば分かりやすいと思う。

お勧めの治療法

結局「なんとかしなきゃ」という思いが暴走して鬱になっているわけで、
「休め」と言われても気持ちは休まらない。
だって骨折していて、激痛が走るのに
「呼吸を落ち着けて、心臓の鼓動をゆっくりにしてください」
といわれてもできないでしょ?
だからギブスをはめるように、外的に「落ち着かせる」という作業が重要になる。


自分でも色々と見てきたが、結局効果が高かったのは二つ。
この「効果」については個人差が極端に大きいので、自分なりの方法を探す必要がある。
この辺、誰に何が合っているかを数字で出せないのも精神疾患の治療が、医学的には何も分かっていないという典型といえる。

今更な話だけど、やはり精神疾患の薬は効く。
とりあえず気休めだとしても、まず医者に行って、薬をもらう。
どんな治療を行うにしても、まずこれが第一歩だと思えば良い。
ただ薬の効く・効かないはものすごく個人差があるので本当に注意。
オレなんか薬に弱いので、ちょっとした薬をもらうとまっすぐ歩けないぐらいフラフラになる。
初めて薬を貰ったときは、絶対に車を運転しちゃダメ。
あと、会社なら薬を飲んでいる旨言っておいた方が良い。
会議で寝てしまう可能性も高いので。

Pills (white rabbit) / erix!

自律訓練法

これはいわゆる「瞑想法」と思ってもらえればいい。
「落ち着け!」と言われても、焦っているときにすぐには落ち着けない。
「今から一分間、ピンクの象のことだけは考えないでください」
と言われると、大多数はピンクの象を思考から外せなくなるらしい。
つまり「考えろ」ということは言えても、
「考えるな」という事は難しいと言うこと。
そこで呼吸法なり、思考法なりで強制的に考えをリセットして、身体を落ち着かせるのが効果的と言うこと。
わかりやすくて簡単に実施できるのはこのページ。
●リンク → メンタルヘルス健康ガイド 自律訓練法
オレは別のやり方だけど、このページのは初めてでもシンプルで分かりやすいのでオススメ。