ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

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商売と付加価値について

日経サイエンスで継続的に広告を打っているので知っていた「大平技研」
 →リンク:スーパープラネタリウム「MEGASTAR(メガスター)」シリーズのオフィシャルサイト

ガイアの夜明け」で取り上げられていて、個人用の小型機も市販しているとのこと。
作っている数もホームページも有限会社の規模じゃねぇな。凄い。


番組で取り上げられていたのは、個人用プラネタリウムを取り入れたエステが盛況という件。
小型プラネタリウム6万円也で付加価値になるならエステとしては大成功といえる。
付加価値というのはあくまで相対的なものなので、その原価は付加価値に関係ないという好例だと思う。

付加価値と、お金を払う根拠

通常は提供するメインのサービス(エステならそのマッサージなりの内容)で料金が決まるが、
「雰囲気」を楽しむことをメインにするお客様もいる。
つまり次の組み合わせでも商売を考えられるということ。

  • 用途:お金を払う目的
  • 付加価値:+α部分

上の例ではこのようになる。

この組み合わせを変えれば、いろいろな商売になる。


例えばマンガ喫茶という形態。
元々マンガ部分は喫茶店のオマケだったが、コーヒーの値段は均一なのに
客の要望(コーヒーを飲みたいのか、マンガを読みたいのか)が提供する商品・価格と
一致しないと「コーヒー一杯でいつまでも粘る客」というとらえ方になる。
これがマンガに対して「時間」を商品とすると、マンガをたくさん読む客は「長く滞在する上客」となる。
つまり「提供する価値」とその「サービスの受け取り方」をどう一致させるかが重要と言うこと。

物・時間・サービス

顧客がお金を払う対象は基本的「物・サービス・時間」が主。
適切な付加価値を付け加えられれば、より高い価値を提供できる。


エステは単純なマッサージだけで無く、その場に拘束されるという特徴から
「より快適な」エステ空間を求めているのだろうし、良い空間の提供はマッチする。
これは美容室ネイルサロン日焼けサロンなども同じだと思う。
付加価値は「相対的」に決まる。
日本は美容室の免許があるため、世界的にもレベルが高い。
(そもそも美容師が免許制という国が数えるほどしか無い)
だから日本の美容師は免許をひっさげてさっさと海外に行く方が簡単に成功できる。
逆に日本国内では過当競争なので、「癒やし」「マッサージ」「音楽」「会話術」「プラネタリウムなど
新しい価値を提案しなければいけない。


価値の提案ができていない例としては「駐車場」がある。
規制が厳しくて止めざるを得ないから駐車場ビジネスは大盛況だが、
「たかだか数百円のお金で本気で怒られる職業を、僕は他に知らない」と某マンガ家が漏らしたほど、
駐車場に支払うお金に対しての満足感(付加価値)は低い。
「この駐車場に止めたらこんなメリットが」という付加価値を提案できないと、
駐車場ビジネスは価格競争以外の付加価値が出せないと思う。
第一、都会であそこまでみんな車に乗らなければいけないのかが疑問なんだが。


美容室にしろ、駐車場にしろその業界での競争が激しいと、マニアックに技術が特化しがちになる。
でも、それがユーザーの要望レベルを超えるとその業界が一気にマニア化する。
美容室は既にマニア化を通り過ぎて、「美容師の個性」というレベルまで分散化が進んでいる。
もっと「髪を切る」以外の、全く発想の違う付加価値を考えた方がいいんじゃ無いかな、と門外漢から見たら思うんだが。