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ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

ボードゲーム制作を行う「ペンとサイコロ」のブログです。公式サイトはこちら→http://penanddice.webcrow.jp/

Jコミについて:ネット時代の創作活動

Jコミというサイトがある。
→リンク : Jコミ
ネット上や漫画好きでは話題になっているけど、一般の認知度は殆どないんじゃないかと思う。
「絶版漫画を無料公開し、広告収入を作者に還元する」というビジネス。
今まで作者にとって一銭にもならなかった「絶版本」をビジネスにしたというのが素晴らしい。

Jコミの代表はマンガ家・赤松健(「ラブひな」作者、萌え神様)。
看板では無く、マンガ家として作者に還元したいということで自分の足で話を進められたらしい。
この人、本当に起業家タイプだと思う。

漫画で考える日本の著作権ビジネス

日本は世界でも有数な著作権システムの成立した国だったりする。
音楽では主にJASDAQ著作権を管理、徴収しており、無料で音楽を聞くこともままならなくなった。


今、世界ではネットの普及で無料が基本になりつつある。
音楽でも映画でも、無料で簡単に見られてしまう。
日本ではそれを「違法コピー」と言うが、流通の95%が違法コピーの国では「違法だ」と叫ぶ効果がほとんど無いのはわかると思う。
まず、その現実を受け止める必要がある。

ネット時代の新しい著作権の形

Jコミが素晴らしいのは「基本無料」という仕組み。
読むのはあくまで無料で、その中の広告クリックが作家の収入になる。


ネットゲームも「基本無料」が多いが、あれはユーザーが増えると一定割合で有料会員化するらしい。
どちらも共通するのは、とにかく普及が大事ということ。
たくさんの人の目に触れれば、収益が増える。
ビジネスを確率論でやっている。


今までの著作権ビジネスは、統制の取れた国内では非常にうまく行った。
しかしこれからは、その仕組みがうまくいかない前提で、ビジネスモデルの再構築が必要になる。
そうしないと、国内市場が海外勢に完全に食われる。
上の例で行くと、収益は「回収するもの」ではなく、「発生するもの」と考える。
コンテンツの利益をいかに正確に回収するかではなく、まずコンテンツをばらまいて、収益が発生するのを待つ、という考え方。

今、本当に大事なこと

今必要なのは、既存市場を守るのではなく、市場を海外に広げること。
コンテンツ産業では、特に優位性のあるマンガ、アニメで早く「基本無料でも儲かる」というビジネススタイルを確立する必要がある。
Jコミ「広告」を収益としたが、これが最終形では無いかもしれない。
例えば漫画を収益に結びつける例ではこんな形が考えられる。

  • グッズ販売での回収を狙う(サンリオなどの戦略)
  • アニメ・ドラマ・映画化等での回収(いわゆる原作漫画)
  • ネーミングライツ(主人公・組織名・技名など)
  • CM(主人公の好物とか。ポパイのほうれん草)
  • 提携(学研・××のふしぎシリーズ)


基本無料のシステムはユーザー数が収益になる。
海外まで取り込むことで、無料化しても収益の安定化、拡大を見込める。
そうなるとポイントは先ずは翻訳。
日・英・中・仏・韓あたりにいかに素早く翻訳できるか。
また書き文字をどうすべきか。
その仕組みができれば、日本のコンテンツはまだまだ世界でイノベーションを起こせる。
内容が多岐にわたるので、まずは明日以降も続きます。以下予告。

  1. Jコミ式(無料公開・広告回収)の不安要素
  2. アニメどういった戦略があるか?