ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

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未だに「iPhone5」がニュースになる意味が分からない

Appleという会社が凄いのは、
本質的には何にも新しくなっていないものを、
デザインをちょっと変えて以前のものを古く見せる「陳腐化」に優れていること。

iPodは、何も進化していない

よく考えてみると、iPodは初代から本質的には何も進化していない。
iPodシリーズ全般について言える。
もちろん小さくなったり、容量が増えたりしているが、
「音楽を聴く」という本質の機能は進化していない。
音質でさえそう。
そもそもMP3プレーヤーを中国の怪しいメーカーが大量生産し、
大手メーカーが本気で作らなかったのは「音質が悪いから」
Appleはそこに完全に目をつぶり、
「MP3でどこでも音楽が聞ける」
というとても今更な話を持ってきて世界を席巻した。


実際、iPodに音楽を聴くという点において新しいことは一つもない。
Appleの凄いのはiTunesであり、iPodじゃない。
機器としての進化はSONYの方がよほど頑張っている。
多少儲けが減ったら更新サイクルも止め、客が求めようと放ったらかしの会社より、
音質を気にして、用途に合わせてラインナップも充実させ、国内シェアNo.1を奪還した
日本企業の方がよほどすばらしいと思うんだが、
iPodの新商品は持ち上げるくせにWALKMANの情報は全く取り上げないのは
メディアが公正・中立ではないと思うんだがどうなんだろう。

iPhoneは、出た時点で死んだ。

iPhoneもそう。
iPhone3Gが出てから、本質的には進化していない。
(初代とは周波数帯が違うので、そこは進化している)
iPhone3 → iPhone3GS → iPhone4 → iPadiPad2
この間の進化は何か?

実はメインの話はソフトのOSバージョンアップと、サードパーティのソフト更新。
そして最新のOSは3GSでも動く。(電池の消耗は従来比で倍になる)


つまりiPhone4を「更新」で買う必然性はない。
そこをデザイン・イメージ戦略だけで乗り切ろうとして、なぜか乗り切れているAppleという会社は化けもんだと思うし、
個人的には、そんな会社に負けている日本のメーカーが悔しい。

iPhone5の噂、iPad2の発売

今(ごく一部で)話題になっている「iPhone5」についても、個人的には騒ぐ意味が全く分からない。
そしてテレビでもApple商品が出るとアホみたいに騒ぐ意味が分からない。
現場レポートをまとめると、iPad2は出だしはあまり売れてないという噂も聞く。
Appleなら、旗艦店クラスなら泊まりで買おうとする客が出るのはある意味当たり前。
それをいちいち取材して「これも売れそうです」なんて煽るのはマッチポンプにしか見えない。

要は

Apple嫌い、というのもあるんだけど、
本当にいいものかの判断をみんなしているかが疑問なわけですよ。
「さっさとiPhoneを辞めたいiPhoneユーザ」としては。
スマートフォンって言い方も気にくわないし。
日本の携帯はすばらしい。そっちで対抗してほしい。
タッチパネルが嫌い。メール打ちにくいし。
画面が大きいのは良いが、ボタン式希望。


Appleがタッチパネル式で大成功して、Androidで対抗する勢力が
それなりにうまくいっているからこの流れに乗っかろう。
その一端末機メーカーになって、将来があると思ってるのか?
NokiaMicrosoftはその中で自分たちの生き残り策を必死に考えている。
Samsungは「最大の端末メーカ」という道が見えている。
有象無象の中国メーカは「とっかかりとしての携帯事業」なので、
まず売り上げを稼ぐ手っ取り早い方式としての参入は間違っていない。
日本メーカは何をしたいのか?
AndroidのようなしっかりしたOSを、今の日本メーカの力では作れない」
と諦めるのではなく、第三の道を考えないといけないだろ、と思う。

最後に一案

愚痴ばっかりで終わりたくないので、可能性の話を一案。

端末機連合を作る

まず端末のメーカ同士で連合を作る。
実際にAndroidに対抗するには開発パワーが必要。
それには日本の企業一社で全部賄うのは難しい。
金を出し合って、どこか一社が作るのが理想だが、それができなければ最悪共同開発会社を作る。
(共同開発は各社の機密保持の関係でうまくいかないことが多い。どれだけ危機感を持てるかが重要)

企業同士で考える

日本の携帯産業は「通信会社」主導で進んできた。
それが日本から出られない「ガラパゴス化」の一因となった。(全部ではない)
世界に出る前提なら、通信のしがらみを捨てて、ニュートラルな立場で考えることが必要

既存のベースを流用する

一からOSの開発は大変なので、使えるプラットフォームはできる限り流用する。
近いのはこの辺

  1. いわゆる「ガラケー」のプラットフォーム(Symbian OS
  2. 各種受付端末(Tron
  3. PSN(Play Staion Network)・XBM(Xross Bar Menu):SONY

規模と実績・将来性を考えるとSONYのプラットフォームが一番近いと思うが・・・
まぁ、要は日本の各メーカがどれだけ危機感と将来ビジョンを持って仕事しているかって事ですよ。