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ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

ボードゲーム制作を行う「ペンとサイコロ」のブログです。公式サイトはこちら→http://penanddice.webcrow.jp/

SONYのNGPについての予測をしてみた。(1)

SONYの新しいポータブル機、NGPの目指す姿について、考えてみた。

長くなったので2回に分けて。
前半はコンセプトとか仕組みについて。
後半はハードウェアについて。

NGPPSP(PlayStationPortable)の後継機として開発中。
もちろん後継機なりの正統進化をしているんだけど、NGPはゲーム機という位置づけで済むものでは無い。
断言できる。
というか、ゲーム機として考えているようならSONYのゲーム事業は大失敗する。


近年のゲーム機は

という3ジャンルに分かれている。
携帯アプリはプラットフォームとアプリ会社を混ぜて書いた。
この「携帯アプリ」というのが曲者で、ほんの数年前までは携帯アプリは文字通りの「おもちゃ」だった。
性能的にも市場的にも。
それが近年急速に拡大し、性能的には専用機に比べれば話にならないのに、市場が急拡大し、
将来的には携帯ゲーム機を市場から追い出すとまで言われている。


現状の市場規模から言えば携帯ゲーム機の方がまだゲーム産業としては大きいし、性能も圧倒的に高い。
ただ投入する開発費用と回収の容易さ(儲けやすさ)でいえば、携帯アプリはすでに上になっている。
伸びも著しい。
ゲーム会社だってバカじゃ無いから、ゲーム会社はアプリ側でも開発を行うし、
機器メーカは次の手で逆転を狙う筈。
そういう市場環境の中で発売されるのがNGPだ。
単純なゲーム機であるはずがない。

SONYの歴史

PlayStation3は当初パソコンとして設計されていたと思う。
実際発売当初は社長もそう言っていたが、ゲーム会社の反発を受け
「これはゲーム機だ」と言い直した経緯がある。


これが結果、PlayStaion3の運命を決めたと言っても良い。
ゲームに特化することで市場の広がりを無くしてしまい、ゲーム好きにしか売れなくなってしまった。
当初強力なエンジンを使って、研究用に売れていたりもしたが、いつしかそれも無くなった。
ホームPCとしての機能は悪くないのに、「ホームサーバーとしても使えて、写真や音楽、映画のデータ管理もこれ一台」
という機能はマニア以外は知らない機能となってしまった。
6年の間隔を開けた地デジ録画ユニット「torne」が成功しているあたり、
ゲーム会社の顔色をうかがったせいで足を引っ張った感は否めない。


NGPは過去の経験(PlayStation3でうまくいかなかった部分)を生かしたものになるだけで無く、
iPhoneを駆逐できるポイントが無ければいけない。
それは何か?
その予測と、それに対しての要望をまとめてみたい。

アプリを「作って貰う」戦略

Appleがうまくいったのは「オープン化」、そして「アプリのネット販売」と言われている。
でも、これはSONYではPlayStation3発売当初から出来ていたことだったりする。
ゲーム機は元々サードパーティへ開発環境を公開し、開発して貰うオープン化が出来ている。
問題はそのハードルが高く、誰でもゲームが開発できる訳では無いということ。
Appleのアプリが開放され、初めての人でも半年もあれば個人でアプリが作れてしまう、という環境とは大きく異なる。
これはSONYが悪いのでは無く、それだけ近年のゲーム作りが高度化されたものだということ。
実際PlayStation(初代)の頃は20万ぐらいの安価なライセンスが有り、
大学生が部活でPlayStationソフトを開発したり、業務用のソフト会社がゲームに参入したりした。
実際に業務用ソフト会社からゲーム会社になった例としては、
King's FieldArmored Core シリーズの開発会社「FROM SOFTWARE」なんかがある。


NGPはハードウェア、ソフトウェアだけで無く、この開発環境の構築が重要な項目になる。
それはゲームだけで無く、アプリを動かしやすいプラットフォームで無いといけないし、
間口を広げた際の「穴(セキュリティホール)」を塞いだり、
審査体系・基準、グレードなど様々な周辺のルール作りが必要になる。
こう考えると開発環境はいくつかのグレードに分かれると思う。
最低二つ。
ゲーム開発環境と、アプリ開発環境。
ゲーム開発がハイエンドで、3Dリアルタイムレンダリングがグリグリ動くが、その開発難度は恐ろしく高い。
つまりは今のゲーム開発環境。
アプリ開発環境はAppleAndroidの開発環境を意識して、同等のものを作らなければいけない。
少なくともSONY陣営に面白そうなにおいがする」と思って貰わなければならない。


ネット販売についてはあまり問題にならない。
実はSONYは既にゲームや映像コンテンツを販売するPSN(PlayStationNetwork)」という
プラットフォームを持っていて、アプリの課金や時限販売(レンタル)、追加課金(アイテム販売や体験版からの有料化)
のシステムが有り、Felicaによる簡単決済システムも自社にある。
PSNの会員数は現時点で世界7000万人以上。
セキュリティもプラットフォームとしても問題ないので、問題は膨大なアプリ量を抱えたときの検索性をどうするかという程度。
どちらかというとアプリをどう審査するかの方が重要。これもシステム的な考え方の問題が大きい。


こんな感じか。
続きは明日。