ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

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まじめに放射線(放射能)の恐怖をまとめてみた

震災の話はなるべくしないように、と思っても
訳の分からん話をされると反論したくなるのは悪い癖。
みんな、数字で話をしましょう。
「怖い」
「安全」
「危険」
「大丈夫」
という定性的な話はやめましょう。
震災直後は仕方ない。
でも、今になって数字が徐々に揃ってきている。
数字を元に、「正しく」怖がろう。


放射線放射能の恐怖は「目に見えない」「影響があとから出る」という事で分かりにくい。
とはいえ、同じような訳の分からない恐怖なんて人間はたくさん知っている。
一番分かりやすいのは「タバコ」だ。
「百害あって一利なし」とはっきり言われているのにこれだけはびこっているタバコ。
「タバコに比べていいのか悪いのか」といえば多少は分かりやすいんじゃ無いだろうか。

何故タバコ?

タバコを取り上げたのには理由がある。
タバコの害は直接的な気管支炎の他にも、発がん性を挙げるなどのたくさんの弊害がある。
特に発がん性はその影響が何十年も経って出るし、その影響はタバコの「本数」という蓄積で出る。
この辺の考え方は放射能「線量」に近い。


また、タバコが身体に悪いもの、というのは共通認識がありつつ共存している。
この恐怖は放射能と近いんじゃ無いかな。

放射線放射能の恐怖

放射線放射能の違いはどこかで勉強してください。
ここでは「今浴びている(浴びうる)放射線量」放射線による影響」という二つの資料へのリンクを張る。
(どちらも巨大な画像データなのでリンクで紹介)
普段から自然に浴びている放射線の量を一目で比べられる巨大なインフォグラフィクス(翻訳済)
(こちらのページより:http://dailynewsagency.com/2011/03/20/radiation-chart/
UCサンタバーバラのメディアアートの人が作った福島の放射線量


特に下の画像は対数で表示されているので縦軸が一目盛り動くと「桁」が違っていることに注意。
チェルノブイリと今回の事故での20km地点がどれぐらい放射線量が違うかがよく分かる。
・・・というか事故を起こしたスリーマイル島より「Most cities」の方が放射線量が高くて、
タバコ1箱/日の方が放射線量が多いとか。


上の図を基準に考えると

  • スリーマイル島事故で観測された最大年間被曝量 : 1mSv
  • 米国内の放射線施設作業員の年間被爆許容量 : 50mSv
  • 癌のリスク向上が見られる最低被曝量 : 100mSv

この辺が目安の数字か。
これに対し、観測地では茨城県北部3月15日時点で年間100mSvライン
この数字のままでは問題だが、3月30日には半減している。

ではタバコの発がん性は?

タバコの発がん性には諸説あって正確な数字が出せないが、
指標として良く出されるのは「喫煙指数(ブリンクマン指数)」
「ブリンクマン指数」=「1日に吸う本数」×「喫煙年数」で、
例)1日に20本吸っていて、喫煙年数が30年間の人なら 20×30=600となる。


ブリンクマン指数は「400を越えると発がん性が高まる」と言われていて、
ちょっと調べただけでもこんな数字が出てくる。

1日20本のタバコを吸う人の肺ガン発生率は吸わない人の約5倍。40本では約15倍にもなる。
また喫煙年数とも関係があり、1日の喫煙本数×喫煙年数=400を超えると、肺ガン発生率が高まる。
http://www.naoru.com/tabako.htm

肺がんのうち扁平上皮がんは「1日の喫煙本数×喫煙年数」が600を越えると、
発症率が非喫煙者の21倍以上にもなり、腺がんも2.38倍となります。
肺気腫の原因は不明ですが、肺気腫の患者さんのほとんどは、1日20本以上、20年以上の喫煙者
http://www.city.yokohama.jp/me/kenkou/kinen/tabacco/ta-02.html

またこちら厚生労働省のページでは「がんによる死亡の相対危険度が1.3〜1.7倍」としている。

ということで

放射線についてはデータが少ないこともあるが、年間の線量が100mSvで「発がん性がそろそろ増える」というレベルらしい。
このラインを越えるのは福島あたり?
茨城まで来ると現時点ではこのラインよりは全然下になると考えられる。
また放射線を「浴び続けること」が問題なので、放射線量の高い地域に住むことは問題だが、
高い地域に一時的に行く、あるいは高い地域からのものを購入してもちゃんと水洗いすれば殆ど問題ない。


それに対してタバコは毎日一箱吸う人で発がん性は約5倍(肺がんのみでの比較、全部位では1.65倍)。
まぁ、良くも悪くも現段階ではその程度のリスクって事なのかな。
怖がらないといけないけど、過度に怖がるのもどうかな、と。