ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

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「俺屍」復活!

12年ぶりに蘇った名作RPG「俺の屍を越えてゆけ」の内容が一部公開、あらゆる面が大きく刷新
PlayStationの名作、「俺の屍を越えてゆけ(オレシカ)」がPSPで復活!という記事。


俺屍は自分にとってはだいぶん「遅れてきたブーム」だったので
「12年ぶり」ではないんだけど、ものすごい名作。
いやぁ、復活の噂はあったけど、PSPでめでたく復活と言うことで本当嬉しい。

ゲームシステム

記事にもあるけど、俺屍はパーティ型RPG
仲間を集めて、育てて進むというのはごく普通で、戦闘はコマンド・ターン制。
ここまではごく普通。


違うのは

  1. パーティは全て血縁の「一族」
  2. 必ずパーティが死ぬ

この二点。
「呪いで寿命が2年」というのがゲームの前提条件。
ゲームは月単位のターン制になっていて、1歳3〜4ヶ月で見習い。
1歳6ヶ月で本格的な戦力になって、1歳10ヶ月〜2歳過ぎになると「老化」するので引退させなきゃならない。
普通のRPGではのんびりレベル上げができるけど、レベル上げているだけじゃすぐ死んでしまうので
若いうちからさっさと戦場に放り込んでOJT(On the Job Training)で叩き上げなきゃならない。
なんか会社みたいだな。


当然放っておくと一族の血が絶えるので、「奉納点」というポイントを消費して
神と交配して子孫を増やさなければならない。
要は適度な間隔で「子作り」イベントを入れなきゃいけない。
そしてこれに一ヶ月消費される!
ちんたらレベルを上げていると奉納点が溜まらないので、結果良い子孫を残せなくなる。
結局死なない程度に積極的に攻め込んでいかなければ一族が死に絶えてしまうと言う非常にシビアなゲームシステム。

魅力

ゲームの魅力は、ゲームシステムとゲームバランスだけでなく、この「一族郎党」という考え方だと思う。
俺屍のファンが作ったサイトを見ると大体「自分の家系図」が載っている。
「源太」「輪」という「一族の祖」から、自分の作った主人公、そしてその子孫と
連綿と家系図が残り、その年表が残される。


当然年表はそのプレーヤー独自のものになるし、
入れ替わっていくキャラクター達の中で個性もあれば
一族に語り継がれる「名(技にはその開発者の名前が受け継がれる)」もできていく。
生きているキャラによってストーリーが変わるファイヤーエンブレムも
思い入れができて人気のあるシリーズだけど、俺屍はもっと個人的で、深い思い入れができる。

ちなみに自分の家系はゲーム終盤でもう何年も停滞中。
もうにっちもさっちもいかなくなって、このままでは一族全滅しそうなところでずっと悩んでます・・・
というかどうあがいても薙刀の「技」が消えそうなんだよなぁ・・・
いや、クリアには関係ないんだけどさ。

小ネタ

あと、オリジナル版(PlayStation版)の魅力としては「取説」があったりする。
通常のゲームではあり得ない分厚いマニュアル。
ゲームシステムの丁寧な解説だけでなく、作者が認める裏技や、思いが語られている。


それによると「俺の屍を超えていけ」は自身の子供ができたことがきっかけだそうだ。
実際、ゲームのタイトル写真は自身の子供らしい。
そして、「子育て」をきっかけに「この竜を見よ」を作ったとのこと。
そのきっかけ・思いがよく反映されていると思う。


そして驚いたのが売上本数。
ゲームアーカイブのダウンロード販売を含め、だけどなんと累計40万本を達成しているらしい。
凄いなぁ。
酒呑童子とか海外で分かりにくいのかもしれないけど、世界で売れて欲しい名作だなぁ。
PS3ではなく、PSP版というのもこれに関しては大賛成。
外出時にでもちょこちょこやって積み重ねていきたい。