一年後の日本に必要なもの
地震大国の日本、災害発生からのタイミングで必要な物資が変わることを良く経験しています。
今、被災地でない関西圏からできることは「義援金」。
ボランティアでも、救援物資でもなくお金です。
お金は振り込む先が必要です。
まずは冷静に、信用できる先に振り込む。
現場の動きはプロに任せ、しっかり見守りましょう。
救助が一段落すると、ここからボランティア(人海戦術)が必要になります。
これも素人が一人でうろうろしても仕方ありません。
しかるべき団体に登録し、迷惑とならないよう適切に動きましょう。
ボランティアもメシも食えばクソも出します。
使えないボランティアはいないより迷惑です。
行くなら覚悟を決めていきましょう。
さて、そんな混乱のさなかに、自分のスキルを生かす方法を考えました。
自分は企画担当です。
今回のこの地震・津波は日本人の考え方に確実に大きな変化を与えます。
その先を読み、みんなに必要と思われる物を用意する、それが企画担当としての急務だと思います。
世の中は電気で動いている
今現在、大変な事態になっているところの一つは東京電力です。
原発の停止で電力供給は本格的に足りなくなり、3時間ごとの停電が始まります。
発電所の停止が原因なので、復旧には長い時間がかかり、
「電力が切れると洒落にならない」
という事がみんなの共通認識なります。
今後ニーズが増大するのは次のような商品群です。
- 電池(より大容量な物が必要とされます)
- 手回し充電器
- 懐中電灯
- 携帯ラジオ
- 太陽光発電(昼間は緊急電力を取れる)
- (そのほか省エネ機器)
特に懐中電灯、ラジオは日常の生活で使用できる物に含まれていく可能性が高いです。
例えば今後の携帯電話にはラジオ機能が標準装備になったり、
傘には緊急時のライト機能が追加されていく可能性があります。
(安価なビニール傘に浸食されている傘業界には朗報でしょう)
実際の被災地では水の確保も重要ですが、都心部では水不足を体験しません。
また簡単な対策も難しいことから、停電対策にトレンドがシフトすると考えられます。
その中で必要な物
緊急用の発電システム、無停電電源(UPS)の需要が高まります。
手回しで時間がかかっても、kWオーダーの家電(ポットや電子レンジ)を使いたいニーズがあるからです。
発電にはアルコール(管理が簡単)、カセットボンベ等を利用した物が出回るでしょう。
おそらくホンダがカセットボンベ式の発電機を改良して出して、ヒットすると思われます。
他社も追従し、手回し機能など燃料切れに対応する物が出ます。
(手回しでは時間がかかるので、自転車式かもしれません)
併せて発電機とセットで使用するUPSも出てくるでしょう。
ということで、次は「家庭用発電・充電器」です。
各社是非とも開発にいそしんでください。
今日の投稿の目的
今日のブログは、自分の中では結構真面目な予測です。
「こんな時に儲けの話か!」という向きは当然あるかと思います。
しかし、企業にとっては「儲からない商品は作れない」のです。
上の予測は自分の考える、堅めの予測です。
ホンダのカセットボンベを使用した耕耘機・発電機はこの業界としてはヒット商品ですし、当然次を作っているはずです。
普通なら「新商品 → ヒット → 他社追従」という順序になる際、
他社は新商品やヒットの情報を見て次の商品を作ります。
だから、新商品の開発は会社ごとに一年二年のタイムラグが発生します。
(だから最初の会社が先行者利益を取れる)
今回の地震・津波の被害を見るにつけ、一足先の予測を出しました。
もし、このブログを見て共感してくれる企業、開発者、企画担当者がいれば
普通に新商品が展開されていくよりも、動きが半年〜一年前倒しされます。
災害はいつ起きるかも分かりません。
こういった商品の開発を一日でも早くして頂けるのなら、商品企画という
人命救助に役立たない仕事をしているスキルが、少しでも役に立てるかもしれないと思いました。
救助活動はプロに任せるべきです。
それぞれの道のプロは、自分のスキルの中で今、将来に何ができるかを考えればいいと思います。
私のスキルを役立てる形、それが今日のブログです。
こんな企画が通る確率は1%も無いと思いますが、関係者の目に届けば幸いです。
目的は商品化ではなく、「こんな貢献の仕方もある」という一例を挙げることです。
記事に共感頂けましたら、拡散をお願いします。