ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

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小布施訪問記所感・奈良がいけてない

小布施の感想から翻って、奈良。
奈良って町は古いです。
もう、とにかく古い。
田舎の古い町ってのは寂れてどうしようもない場合があるけど、
奈良の古さってのはそんなものを通り越していて、とにかくすごい
1000年を超える寺はそこいらに普通にあるし、ぽんと突っ立っている石碑が700年前に建てられたものだったりする。
寺に入れば坊さんが自分たちの布団を入れている棚が実は600年前に寄進されたお経を入れる棚だったりする。
この辺全部実話。


奈良の人間ってのはこれが当たり前なので、
出来て200年ぐらいの家にしろ、寺にしろ、町にしろ、通りにしろ、そんなもんは「出来たところ」という感覚を持っている。
これも結構マジ。


だから小布施にしろ、新しい観光地に行って、出来て50年も経たない店が「一番の老舗」なんていわれると
ものすごい違和感を感じてしまう。
でも、10年でも20年でも、年季があるように見せかけて、新しいデザインを取り入れて顧客の心をつかむことが出来ているのが
善光寺にしろ、小布施にしろ上手くいっている観光地のポイントだな、と思う。


奈良の人間は「たった10年や20年で屋号のデザインを変えるなんて」と思ってしまうが、
そういう時間感覚を変えていかないと大きな変化には対応できないんじゃないか、ということを痛切に感じた。


あとは観光地としての「完成度」。
例えば近鉄奈良駅から東大寺に向かう道が、途中ものすごく狭い。
あと、途中の砂利道がものすごく埃っぽい。
こんな基本的なところの完成度が、奈良は極端に低い。
「古い文化的なもんだから道なんて広げられない」というのは完全な言い訳で、
東大寺の境内なんてのはその昔は寺の勢力拡大で奪って寺の坊主の寝所や台所にした部分が今の奈良公園だし、
近鉄奈良駅前のメインストリートはそれこそ東大寺が開眼したときには世界から国使が参内した道なんだから、
観光客を増やせるのなら東大寺側だって多少土地を渡したって余りある収益が得られるはず。


あと観光案内が適当すぎ。
もっと訴えるべき立派なものが沢山あるのに、その宣伝が極端に下手。
東京都かに行くとJRが「うまし・うるわし・奈良」という広告を打っているけど、
ああいうしっかりした広告戦略や、各土地土地での説明をちゃんとやるべき。


・・・ってたぶん奈良の人はみんな思ってるんだけどなかなか誰も自分が前に立ってやろうとしないんだよね。
なまじ物が良いので、自分がわざわざやらなくてもそれなりの観光客と収益が得られてしまう。
もちろん京都には大きく負けているんだけどね・・・
まぁ、その辺の「負け犬根性」が奈良県民の気質なんでしょうか。