ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

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郵便局に行ってインクを回収しよう

郵便局でインク回収ボックスを設置するそうです。
インクの回収率は現在10%、それを向上することが目的だとか。
さてこの問題、解決方法は本当に「郵便局に設置」が正しいのでしょうか。


「インクは回収したほうが良い」というのは今回は大前提として話を進めます。
問題は「インクは製造メーカに回収したい」ということ。
現在「リサイクルインク」なるものが市場に出回っていますが、これは使用済みインクを業者が集め、この中に自分でインクをつめて売る、という商売。
つまり商売として成り立つ程度業者はインクカートリッジを回収しており、先の「10%」にはこの数字は確実に入っていません。


結論1
  インクをリサイクルメーカに回収されない仕組みを作るほうが先決。


家電店でもインクのリサイクルボックスがありますが、あれは回収後どこに行っているのでしょうか?
メーカ?リサイクル?
まずそれが分かりません。
大手の家電量販店からの回収分でもリサイクルインク業者に回っている分は少なからずあるはず。
(でないとあれだけ大規模に販売できるはずが無いと思う)
ということで業界団体としては業界標準「公式リサイクルボックスのマーク」を制定し、家電量販店への設置を求めるほうがいいんじゃないでしょうか。
家電量販店も「うちのは公式じゃないです」という立場に立たされるとリサイクルボックスを設置しにくくなると思います。
業界団体としては家電量販店に設置に関するマージンを払っても良いでしょう。
(現在リサイクル業者が設置するならマージンを取っているのではないかと思う)
「公式」という大義名分と、店が納得する程度の報酬。このさじ加減でしょう。


第二には「郵便局でよいのか?」という問題があります。
郵便局、というか年賀状はプリンタの用途、つまりインク消費量のビッグユーザ。
今でもプリンタの用途には80%の人が「年賀状」をあげるそうです。最近は写真印刷が増えているとはいえ、この優位は揺らがないでしょう。
だがしかし!
年賀状を印刷するとしても、年賀状を印刷して投函するのはポスト。
郵便局には印刷する前に「買いに行く」場所であり、タイミングとしてはずれが生じます。
ではこれをどう解消したらいいのか?


結論2
ポストにインクを投函


インクが漏れ出さないのかとか、ポストを改造する必要があるとか色々問題はありますが、
ポストにインクカートリッジを投函するか、ポストの脇(下)にインクカートリッジの回収ボックスを用意するという手があります。
年賀状なり、郵送物を投函するときに「ついでに」インクを投函(回収)できる。
これが一番自然な回収方法じゃないでしょうか。
インクの回収が事業の根幹にかかわるのなら、その設置費用ぐらいは業界団体が出してもバチは当たらないでしょう。
運営費用も一部持つ必要もあるかと思います。
しかし逆にそこまでやらないと、郵便局だけで急激に回収率が変わるとも思えません。


今回の発表は効果があるのか?というと個人的には甚だ疑問です。
ネットワークを使うのなら限界まで使うべきです。
インクの回収は「エコ」の観点から必要という大義名分でやっていただくのは結構だが、
カートリッジのリユースとリサイクル業者の排除というのはプリンタメーカにとってはまさに死活問題のはず。
業界最高の利益率のキヤノンをはじめそれなりのメーカがそろっている中で、今回の対策は「出来るところからやりますか」という消極的な行動にも見えます。
そういうことやるから日本のメーカは動きが鈍いって言われるんじゃないのかなぁ・・・