ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

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値引きとコストダウンは違うと思う

スーパーの合併の後は家電量販店の合併、そして百貨店の合併が進んでいます。
一様に繰り返すのは「小売が大きくなることでコストダウンに・・・」
コストダウンはいいんだけど、小売が出来る仕入れのコストダウンってなんか本当はおかしくないか?
常々そう思っているんですがどうなんでしょう。


そりゃ1個売るのと100個売るんだと、多少オマケして100個買ってもらうほうがいいんでしょうよ。
だから大量に買ってもらうために多少値引きする、のは分からんでもない。
でも1万個とかの仕入れ能力がある客先で、
「あと500円引いて仕入れの後の陳列までそっち持ち、売れるまで伝票上メーカ在庫で、買取義務なし。呑めないなら買わない」
というのはコストダウン圧力でもなんでもなく、ただの恫喝にしか見えない。


なんか日本のメーカの営業利益率が低いのに、小売のマージンが20〜30%もあるのは個人的に解せないし、
営業利益率が数%のはずの会社の商品を平気で店頭で30%も値引きしているんじゃ、そりゃメーカもやる気なくすよな、と思う。
メーカとして誇りを持つためには高く売らないといけないし、高く売るにはどうしたらいいかを考えないといけない。
当たり前の話だけど、それが出来てき始めたのは最近じゃないだろうか。
小売のマージンが20〜30%今でもあるんなら、それこそ直販したらいい。
別にパソコンに限らず冷蔵庫だって洗濯機だって掃除機だって直販したらいい。


今、小売の力が強いのは競合が無いから。
それならメーカが新しい販売チャンネルを作って小売と競合してしまえばいいんじゃないだろうか。
最初は「松下が直販するなら小売で松下を扱わない!」と言われるかもしれないけど、SONY有機ELは直販とヨドバシの店頭と両方で扱っていた。
それぐらい魅力的なら向こうから頭を下げて頼みに来るってわけだね。
日本の大手家電メーカぐらい扱い商品が広いと小売側もメーカ側も駆け引きが難しいけど、
「消費者のために」という建前を本気で守って自分の利益を食いつぶすぐらいなら、
ちゃんと利益を実現できる体質作りに注力したほうがいいんじゃないでしょうか。
まずは商品ラインナップを1/3にするところからかな・・・何でもかんでも全部やりすぎ。特に日立。