ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

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なぜAppleは許されるの?

iPod nanoが燃えました。
日本において「放火」が死刑にもなりうる重大な罪で、木造建築が多くどうしても燃えやすいという事情もあり
製品が発火する「焼損」については日本の家電メーカというのは非常に過敏に反応します。
翻って今回のApple
まず発火時、消防は発火原因をiPod nanoと考えAppleに報告。
Appleはこれを経済産業省に届けず、消防の事故調査をしていた経済産業省がこの件を独自に発見しAppleに厳重注意。


つまり一言でまとめると、
経済産業省「おい、これ燃えてんじゃねぇか、ちゃんと報告しろよ」
Apple「え?言わないとだめだったの?サーセン

以上
え、なんか軽すぎない?


これがお前、30年前の扇風機が発火しただけで大騒ぎする国の反応か?
なんか国内の報道も軽いと思うし、Appleのその後の反応・報道が無いというのも納得できない。
(今回の報道が基本的経済産業省の発表というあたり、メーカーとしての対応がどうかと)
第一iPodについては何度か海外で「発火」「焼損」の報道があり、今回の件と合わせると商品自体に「重大な欠陥」と判断される可能性すら秘めている。
耐用年数をはるかに超過した扇風機が一台燃えただけで大騒ぎするのに、この反応はなんだ?


何より今回問題なのは、iPod「火花を上げて」燃えたとなっていること。
X-box360のRRoD問題は、出荷されたX-box360が突然死亡する問題だが、動作を停止するだけで燃える話は聞かない。
つまり「安全な方向に」死ぬようになっているということ。
今回のiPodは逆で、何らかの要因で過電流が発生し、発火するという非常に「危険な」方向に故障している。
この辺の造りはメーカとして非常に問題なはずだが、大きく報道されない。


何かというとですね。
Appleだから」「扇風機だから」「ゲーム機だから」という話ではなく、
「大量に出荷されているものに、危険な故障を引き起こす可能性がある」ということ。
その「危険」度合いを見極め、それに応じて適切に報道してもらいたい。
個人的には今回の話は少なくともトップニュースの端には乗っけても良いのではと思う。
iPodの出荷台数を考えれば、「原因が究明されていないが、念のため充電中は目の届くようにし、充電が終われば速やかにクレードルから外す」
程度の警告を発するべきだと思うのだが、どうなんだろう。