ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

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この先の日本って

個人的に思っていることで「文明の中心は西に流れていく」ってのがあります。
アラビア→ローマ→イタリア→(イギリス・スペイン・ポルトガル)→アメリカ
まぁ、かなり適当に並べているし細かくは色々と前後しているだろうけどイメージとして。
で、アメリカが世界の中心であった時代から
今まさにインドに流れていこうとしているタイミングだと思います。


古代エジプトではパピスルが高級品で、製法も秘密にされ重要な輸出品とされていましたが、
今では日本の製紙業界はどこも儲かっておらず、
紙はほとんどが付加価値の低い商品とされています。
その時代には最先端とされた技術や製品も、時代が一つ下るとコモディティー化され付加価値は激減します。
今現在日本ではものづくりが付加価値とされ世界に冠たるものづくり大国として認識されていますが、
それもそのうち大した価値にもならなくなっていくのでしょう。
実際ものづくり大国として世界に名を馳せたイギリスはあんな状態。
T型フォードで世界最大の自動車国家になったアメリカも日本に抜かれました。


一つの時代を誇った国や文明が凋落を迎えても、その文化や技術は何らかの形で復活する力があると思います。
たとえば今のフランス。
ファッションやデザインの大規模な輸出商品として完成させたフランスの戦略はあれだけの文化がないと
難しかったのではないかと思います。


しかし今まで権威や経済力のあったものを、「これから力が落ちていくから」と
予測して捨てるのは並大抵のことではないと思います。
一度どん底まで落ち込んで、「どうしようもない」とみんなが実感することでこそ一致団結して
本気の構造改革に着手することができる。
日本では石油ショックで世界でも有数の省エネ技術が発達しましたし、
韓国は不況から立ち直るため、国内の1/3の企業を倒産させてでも力のある企業に資本を集中させ、
結果今のサムスンをはじめとした韓国企業の成功があるそうです。


おそらくは来るであろう次の大不況と日本の凋落。
それをいかに軽度の損害にとどめて次の手で稼げるようにするか。
まずは不要な規制とか基準を撤廃するところからなんだろうけど、著作権がどうたらで検索技術を調べることもできない国で
新しい技術に本気で取り組めるのか。
生まれた子供が自信を持って育つことを考えると、
「日本人として、インドで育つ」と言ったような選択肢が面白いと思うんですがどうなんでしょうね。