ペンとサイコロ -pen and dice- BLOG

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これはまじめにそう思うんですが。

日本という国が環境対策について遅れているとは思わないし、やたらとドイツを神様のようにあがめるのもいかがなものかと思います。
たとえば太陽光発電に関して言えば年間降雨量、日数ともに多い日本は太陽光発電の発電量が少ない上に、
元々住宅が入り組んでいてコスト面での回収計算が難しいし、
風力発電に関しても海はすぐに海溝があって大陸棚が少ないし、台風や雷もあって*1設置自体が難しいと来ている。
そんな中で世界の環境先進国なんだからまずは褒められていいと思う。


で、そんな日本が考えないといけないのはやはりゴミの問題だと思う。
「もったいない」という言葉が叫ばれているとはいえ、なぜかあまり正面から取り上げられないゴミの減量問題。
環境対策というのは

  • Reduce : ゴミの減量
  • Reuse : 資源の再利用 ← いわゆる「リサイクルショップ」は「リユースショップ」または「セコハンショップ」が正しい
  • Recycle : 「原料」としての再利用

という三段階で、回収したものを溶かして再利用する「リサイクル」なんてのは
環境対策としては最も遅れている(ただし技術的には難しい)事だと思うんですがなぜかニュースで取り上げられるのはリサイクルばかり。
まぁ、技術的には難しいし、見ていて「別の素材に生まれ変わる」というインパクトがあるのは分かるけどさ。


ということでこれに関しては残念ながらドイツさんのほうが進んでいます。
全国的かどうか知らないけど、ドイツでは家庭のゴミ箱を行政から「レンタル」する制度があるらしい。
そのゴミ箱の大きさによって金額が違うんで、どの家庭でもなるべくゴミを減量する、というのは当たり前に行われているとのこと。

ゴミの減量というのはたとえば「生ゴミは乾燥させて容量を減らす」とかの「容量減」が第一歩だそう。
乾かしても本質的にゴミの量って変わらないのでは?と思うけど、実際にはゴミを焼却するエネルギーがぜんぜん違うし
ゴミの運搬コストが変わるとかゴミの処理費用に直接響く大事なことらしい。

こういうのは分かりやすくて良いよね。
まぁ、日本で今導入したら不法投棄が急に増えるんだろうけどさ。情けないけど。
しかしとりあえずこういう「ゴミの量を減らすのが大事」で、「そのためにどうしたらいいか」ということを今の日本では教育されることが無い。
これは小中学生だけでなく、大人でもそう。

  • 今あるものをなるべく長く使う
  • 包装紙はゴミになるのでもらわない

という活動を推進する根底はゴミの削減だと思うんだけど、今のところ粗大ゴミを廃棄する以外、ゴミの量については日本で消費者がコストを感じることは無いわけで、
これがゴミの削減に対する必要性を実感しにくい部分だと思う。


ようやく包装紙の削減についての話が全国的に取り上げましょうかという流れになってきたし、
そのタイミングでちゃんとこういう話をすれば国民への普及も早いと思うんだよね。
いつもいつも時代の3歩ぐらい斜め上の話をしていた気がしますが、珍しく時代を読んで「今なら」という話題になった気がする。・・・んですがどうでしょうか。


そんなエコな話題ついでに、面白い商品がありました。
リモコンで切れる電源タップ
待機電力を削減したい。でもいちいちタップを切りに行くのが面倒、というご家庭に。

*1:よく風が強いと風力発電の効率がいいと思われますが間違い。風が強すぎると発熱しちゃうし、風車の軸にストレスがかかって壊れる。
ちなみに雷も日本が特に多いそうで、大型風車は日本製じゃないと、海外製は日本ではすぐ壊れてしまうそうです。