「彼方のアストラ」を、何も言わずに、読め
「彼方のアストラ」が5巻で完結したと聞いたので全巻まとめて大人買い。
5巻完結っていいね、勢いだけで買っても置く場所を工面しやすい。
もう、本を買っても置く場所が無いんですよ、マジで。
電子書籍に移行するとしても、どのプラットフォームがいいんですかね。
とっちらかっている状態を本当に何とかして貰いたい。
でもAmazon帝国怖いからKindleに行きたくない。
とはいえやっぱりKindleしかないのかなぁ・・・ え?Kobo?
それはそれとして。
「彼方のアストラ」はジャンプで「スケットダンス」を連載していた篠原健太先生の新作。
SKET DANCE スケット・ダンス コミック 全32巻完結セット (ジャンプコミックス)(コミックセット)
- 作者: 篠原健太
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/08/02
- メディア: コミック
- この商品を含むブログを見る
(そうか、32巻も出てたのか・・・)
スケットダンスも大好きで、アレもコレもエピソードもキャラも良いんだけど、
特に好きなのは黄老師が出てきたときの安定感。
「徹夜明けの朝5時に考えた『ぼくのかんがえたすごくおもしろいゲーム』を一旦書き出した後で、翌日丁寧に酷くする」
という悪夢のようなゲームが次々出てくるのは、天才としか思えない。
ただ、その面白さに対してジャンプ本誌での人気がそれほど爆発的ではなく、
真ん中付近を安定飛行してたのは良くも悪くも作者の「まじめさ」かなと思っていたわけです。
いや、天下のジャンプで真ん中って、それ時点でもの凄いことなのは事実なんだけど。
オレが好きすぎるだけか。そうなのか。
この人の作品は、例えばギャグで何かを壊すとか、怪我するとかにしても、やり過ぎない。
ぶん殴るシーンでも、青あざはあっても、骨折はしない。
これは絵が上手だから怪我の描写がシャレにならないから、というのもあるんだけど、
例えばもしこの作者が竹書房をぶっ壊すシーンを描くなら、まず巨大化しなきゃいけないし、その薬をどう調達するかとか、そういう順序で考えてしまうタイプの人だと思う。
ギャグマンガなのに、キャラクターの描写にしても、ちょいちょいガチで重たい設定を持ってくるとか。
(非行・引き籠もり・血縁のない家族関係、等々)
実際あれは賛否両論あったみたいで、本当読むのが辛いレベルで重たいのをぶち込んでくるわけです。
とはいえ面白さは指折りなので、未読の方はこの機会にでも絶対目を通して貰いたい名作。
で、その(個人的には)信頼ある作者の新作、ということで期待に胸を膨らませての「彼方のアストラ」です。
前置き長い!
続きを読むこの世界の片隅の、我が家
「この世界の片隅に」。
上映期間が一週間しかなく、娘の学童保育の会議やらイベントやらで潰れて見に行けないかと思っていたら、急遽イベントが中止になったので劇場で見ることが出来た。
友人夫婦が原作の大ファンで本人は原作初版本に、舞台である呉でのイベントに参加してサインを貰っているという猛者。
もちろん本作品のクラウドファンディングでは出資もしていた。(名前は見つけられなかったが、ちゃんとリストにあったそう)
映画の感想は、良かった。
いや、良かったというより、凄まじかった。
従前から話題になっていた考証の凄まじさであるとかはもちろんで、原作はしっかりと読んでいるし「これだけ話題になっているんだからここはまぁ、良いんだろう」とか、色々とハードルは上がらざるを得ない環境で映画館に臨むことになった。
それでも、その内容はその結果を上回ってきた。
続きを読む